インテックと豪Atlassian（アトラシアン）日本法人は9月17日、アトラシアンのITサービス管理ソリューション「Jira Service Management」を活用した標準運用プラットフォームを構築したと発表した。IT運用に課題を持つ企業に対して運用改善やDXの推進を支援する。

　Jira Service Managementは、サービスデスク機能をはじめインシデント管理や変更管理、問題管理、アセット管理、構成管理、ナレッジ管理などを備える。標準運用プラットフォームは、Jira Service Managementにインテックの運用ノウハウを組み合わせて構築。インテックの専任の運用エンジニアがユーザー企業へのデータ活用を通じた継続的改善と価値創出を担うという。ユーザー企業と専任エンジニアの双方向でのコミュニケーションを促進するためのサービスポータルを備える。

　今後提供を予定するAI機能により、インシデントの自動分類や担当者の自動アサイン、類似事例の自動検出などを可能にすることで、問い合わせ対応にかかる時間の短縮を実現するとした。

　ITサービスの管理や運用に関するベストプラクティス（成功事例）をまとめたガイドラインである「ITIL 4」（Information Technology Infrastructure Library 4）に準拠した運用プロセスが導入できるのも特徴だ。

　複数のグループ会社を統括管理する情報システム部門やDX推進に向けて運用の効率化・高度化を目指す企業、ITIL準拠の標準化された運用プロセスを導入したい企業をターゲットとして据える。

　現在、基本機能の実装を進めながらパイロット運用中で、2025年秋頃に基本的な運用管理機能とAI機能を追加し、段階的に顧客への提供を開始する。26年春頃には、顧客との対話によって蓄積したノウハウを反映したエンハンス機能をリリース予定。それ以降も継続的にプラットフォーム機能を拡充し、ニーズに応じた機能強化を実施するとした。（大向琴音）