Excel文書が使えるワークフロー

 ナルボ(斉藤友男社長)はActiveXコンポーネントやMicrosoft.NETにフォーカスしたソフトを開発している。創業は1986年。斉藤社長は「PCやモバイルなどのソフトウェア開発にかかわりたい」と思ったことから、今の会社に入社した第1号社員だ。当時PCはおもちゃ扱いされていたが、これからPCの時代が到来するという確信があった。1994年に社長に就任した。

 同社の主力製品となっているのは、.NET Frameworkベースのグループウェア「WorkflowEX(ワークフローEX)」と来客管理システム「なっちゃん3」だ。

 ワークフローEXは、現在使っているExcelやWord文書を、そのまま稟議書としてワークフローに登録できる。「Excelをそのまま活用できるシステムは他社になく、最大の強み」と強調する。数あるワークフローシステムは、稟議書がウェブベースの固定フォームであるために、使うには教育が必要な場合があった。また、稟議書の修正にも別途コストがかかるなどの短所がある。

 その点、ワークフローEXはExcelを自由に修正できるので、コストはかからない。これまでExcelやWordの稟議書を出力して、紙で処理していた会社も、簡単に電子化することが可能になる。また、登録した稟議書は暗号化されるため、安全な閲覧環境を実現する。来年には地方自治体での導入が決まっていて、「このまま横展開できれば」と期待を込める。

 なっちゃん3は売り込みをかけていないが、引き合いが強いソフトだ。社員サイトから来客予約画面で、訪問客の来社日時、社名、名前を登録しておくと、受付システムに反映される。受付にはPCと名札をプリントするプリンタを配置しておき、当日来客が訪れた際に受付がシステムから名前を探し、自動的に来客用名札を印刷する。サーバーに来客ログを蓄積し、過去の来客情報も閲覧できる。「従業員1万人規模の大手電機メーカーですでに導入されていてニーズは確実にある」と自信をみせる。

 今後は文書管理システムの開発や、グループウェアの改良に注力する。「ウェブの良さはソフト配布がラクなことに尽きる」。しかし、すでに.NETの「ClickOnce(クリックワンス)」技術により、配布が自動的に行われるので業務アプリケーションがウェブである必要はない。そのため、「非ウェブアプリケーション」として整備し直す。

 ノーツ、サイボウズ、エクスチェンジなど大手で6-7割を占めているグループウェア市場で、「4年後をめどに10%のシェア獲得」を目指す。(鍋島蓉子)