Flashに特化した制作

 creative space JK(金正植代表取締役)はウェブのアニメーションツールFlashに特化し、コンテンツの再生などを制御する、アクションスクリプトを駆使した作品を提供する。

 会社は設立して1年だが、現在までにビル空調などを手がける大手企業や、世界的に著名な美容製品メーカーなど、20社ほどにPRコンテンツなどを納入し、高評価を得ている。音楽を制作できるスタッフやイラストをかけるスタッフもいるため、すべての制作作業を自社で完結できるのが強みだ。「『何でも屋』ではないけれど、さまざまなことを手がけている」ことから、イベントのプロデュースや、アパレル会社へのイラスト提供なども行っている。

 これまでは金代表取締役を含め、従業員はフリーで活動していた。そのなかで、若くして会社を作った起業家と接する機会があった。「どうせ仕事するなら、しっかりと責任を持ってやるほうがいい」というアドバイスを受け、起業するにいたった。「安定した仕事量と収入を確保したいという思いもあった」と振り返る。そこから、個人事業の延長上で、デザイン展示物などのイベント、音楽イベントのプロデュース、マネジメントのほか、リッチコンテンツの制作など、エンターテインメント性のある作品の制作、企画を手がけている。

 制作物は50万円から請け負う。なかには、納期や予算の関係でどこの制作会社も手をつけなかった案件が回ってくることもあるという。「それはそれでせっかくこういう案件があるのに形にならないのがもったいない」という気持ちから引き受けている。

 営業は直接行うのではなく、知人など、代理店を介して開拓している。中小企業や店舗など、予算の関係で大きな制作会社に頼むことができない先からの依頼を「人の役に立ちたいと考えて引き受けていくうちに、自然と今の形になっていった」のだという。

 「3年目が終了して、売り上げが1億円に届かなかったら会社をたたもうと皆で約束した」と決意を示す。リッチコンテンツの制作だけで1億円を稼ぎ出すのは難しいため、今後は携帯の機能を生かして、見る時間、見ている環境、場所によって見せるものが違う「@cosme(アットコスメ)」のような美容系のポータルサイトを開設したいと考えている。

 また、中小企業向けに、ウェブサイトを別途つくりこんだうえで、PCと携帯向けサイトを月額でレンタルする事業を開始し、100社への導入を目指す。さらに、携帯向けのFlashの制作にも注力していく。(鍋島蓉子)