18.今回のテーマ■グリーンIT(上)

 2008年8月15日、大韓民国建国60周年の祝辞で、イ・ミョンバク大統領は、新しい国家ビジョンとして「低炭素・グリーン成長」を強調した。省エネと二酸化炭素の排出を抑え、環境にやさしい成長をしようという発展戦略である。

 08年10月にソウル市で開催された韓国電子産業展示会、親環境商品展示会では家電メーカーのエコ対策が注目された。39回目を迎えた電子産業展示会は「The future of electronics technology」をテーマに、世界25か国570社が参加する家電とIT製品、電子部品が一堂に会した。

 サムスン電子とLG電子は、画質はより鮮明で消費電力は最大60%まで抑えた省エネテレビを紹介した。サムスンはLEDバックライトを採用した液晶52インチテレビ、LGは視聴環境を4096パターンに分析して最適な省エネ状態にしてくれる「eyeQ Green」機能を搭載したフルHD120Hz液晶テレビを展示した。両社は機能の優秀性でなく環境も考えた製品であることをしきりに強調していた。

 今年で4回目の「2008親環境商品展示会」でも家電業界の展示参加が目立っていた。今年は政府の「低炭素・グリーン成長」戦略を国民に説明するという目的も兼ねているせいか、生産から流通、廃棄に至るまで全過程で環境を意識していることをアピールする企業が多かった。

 サムスン電子は、とうもろこし澱粉素材を発酵させて作ったバイオプラスチックを使った携帯電話端末「エコフォン」のほか、泡を発生させて洗うことで1回の消費電力22%減、消費する水量32%減を実現した「バブル洗濯機」、環境ホルモンに効果のある空気清浄機など、実際に販売されているエコ家電を展示した。

 サムスン電子は「最高の品質とサービスを提供するだけでなく、多様な新環境製品を通じて環境と消費者を優先する企業を目指している」と述べ、LG電子も「環境にやさしい製品を開発し、製品のライフサイクル全過程において二酸化炭素を減少させ、環境経営を強化していく」としている。(趙 章恩●取材/文)