京セラコミュニケーションシステム(KCCS)グループの京セラ丸善システムインテグレーション(北村寛社長)は、ビジネスインテリジェンス(BI)・レポーティングツール「Yellowfin(イエローフィン)」でパートナー販売を拡充している。

 直販が多いSIerの商材のなかで、珍しく間接販売チャネルを主軸と位置づける製品だ。オーストラリアのソフトメーカーが開発したもので、京セラ丸善システムインテグレーションが日本語化を手がけた。販売パートナーは、日揮情報システムやミツイワ情報など有力SIerが名を連ねる。

 本格的に販売を始めた2008年10月時点では5社のパートナーでスタートしたが、顧客からの引き合いが強いこともあり、直近では18社ほどに増えた。累計の受注社数は約30社。販売パートナー経由での受注が本格的に増えてきたことから、向こう1年での「累計受注社数100社を目指す」(野田浩二・ITサービス部ITサービスグループ長)と意気込む。

 Yellowfinとの製品連携が可能なソリューションパートナーも充実させる。例えば、アプリケーション基盤開発のNTTデータイントラマートや、データベースのサイベースなどと協業。こうしたミドルウェア製品を担ぐSIerに、Yellowfinをより多く売ってもらう効果も期待できる。日揮情報システムは、NTTデータイントラマートの販売パートナーでもあり、イントラマートと連携させた売り方が可能だ。

 製品の特性からみたYellowfinは、現場に強いBIということになる。一例を挙げれば、営業マンが外出先から自社の販売管理システムの情報を引き出し、グラフなど視覚的に分かりやすく表示させるケースなど実用面で強みを発揮する。今年10月にはiPhoneにも対応するなど、モバイル性能を強化した。経営幹部のための分析ツールというより、現場に密着したBIツールという独自のポジションを占める。(安藤章司)