現場の営業マンが気軽に活用できるビジネスインテリジェンス(BI)を目指す──。京セラコミュニケーションシステム(KCCS)グループの京セラ丸善システムインテグレーション(京セラ丸善SI、北村寛社長)は、iPhoneなどモバイル端末からBIレポートを呼び出せるBIソフトの販売に力を入れる。

BIレポートの画面を表示したiPhoneを手に持つ野田浩二グループ長

 BIソフトは、経営者やデータベースの専門知識をもつ技術者をターゲットとすることが多かった。これに対して同社では、現場の営業マンが業務に必要なデータを基幹業務システムから気軽に呼び出せるBIソフト「Yellowfin(イエローフィン)」を投入。従来BIを活用する機会が少なかった「現場の事業部門に従事する一般ユーザー層」(京セラ丸善SIの野田浩二・ITサービス部ITサービスグループ長)をメインターゲットに位置づける。販売管理などの基幹業務システムの情報を厳選して抽出。現場の営業マンが実際の商談で活用しやすいレポートの出力を重視した。日本IBMのCognosやSAPのBusiness Objectsといった既存のBIと差異化を図ることでシェア拡大を狙う。

 Yellowfinは、オーストラリアのソフトベンダーが開発したもので、京セラ丸善SIでは2008年10月から本格的な販売をスタート。間接販売を主体としており、当初は5社の販売パートナーでスタートしたが、直近では18社に増加。日揮情報システムやミツイワ情報など有力SIerが担ぐ。独自の製品コンセプトが評価され、ユーザー企業や販売パートナーからの「強い引き合いがある」(同)と手応えを感じている。すでに30社ほどのユーザー企業から受注を得ており、向こう1年間で累計100社からの受注を目指す。(安藤章司)