チャレンジングイヤー
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| 末澤光一 社長 |
リーマン・ショック以前の水準とまではいわないが、徐々に明るい兆しがみえ始めた。そんななかでの懸念材料はハードウェアの単価ダウンだ。円高で、外資系メーカーからの攻勢もある。販売台数は伸びているものの、売上金額は横ばいの状況だ。ハードウェアの更改需要は高まっていくだろうが、レベニュー(定期的な収入)は楽観視できない。こうしたなかで最近注目しているのは、スレート市場だ。2011年には東芝からも製品をリリースする計画がある。可能性を生み出す商材と期待している。
2010年の取り組みとしては、業務系パッケージのシリーズ化が大きかった。中堅企業向け基幹業務ソリューション「AGENT3(エージェントキューブ)」の販売を開始。製品ラインアップが整理されて売りやすくなった。ハードウェアをドアノックツールに拡販していきたい。
これからは、ユーザーの基盤系ソリューションへの投資が増えると期待している。シンクライアントや仮想化、セキュリティ、資産管理、ワークフロー、メールアーカイブなど、開拓の余地はまだまだある。
新たなビジネスとして、壊れそうになったPCに予防措置を施すサービスを提供していくことを考えている。部品の回転状況のログを取得して逐一監視するものだ。提案・導入・廃棄までのライフサイクルマネジメントでユーザーのニーズに応えていく。
2011年は、確実にチャンスをものにするチャレンジングイヤーとしたい。