年頭所感

【2011年 年頭所感】 ニッセイコム

2011/01/13 20:39

週刊BCN 2011年01月10日vol.1365掲載

積極果敢

武本秀徳 社長
 前年同期比でみれば、2010年度上期は売り上げは伸びたが、収益が減少する結果となった。市場自体は回復の兆しをみせているものの、顧客のビジネスが復調しなければITへの投資は見込めない。顧客の価格引下げの圧力やSIer同士の競争も激しく、厳しい状況だ。

 一方で当社は、ERPおよび業種業態に特化したアプリケーションパッケージを含む「GrowOne」シリーズを展開している。アプリケーションパッケージは当社のコアコンピタンスだ。国公立大学向けの「GrowOne 財務会計」ではもともと17校への導入実績をもっていたが、財務会計システムの刷新時期に合わせて、計35校まで実績を伸ばすことができた。それにより10年7月、競合を抑えてシェアトップを奪取することができた。また、健康保険組合向けパッケージや、施設管理システムでも強みを発揮し、日本最大規模の組合を含む大規模ユーザーを多数抱えている。

 さらに、2009年から提供しているSAPの製造業向けテンプレート「GrowOne Comp.」は、日立グループが製造業向けに精力的に販売する商材として認定を受けた。2011年は強い製品をより強くしたい。「『GrowOne』ブランドの向上」を目指す年と位置づけている。そのための施策として、日立グループなどとの連携によって「GrowOne Comp.」の販売を強化していくとともに、「GrowOne」シリーズをソリューションとして展開していくためのビジネスパートナー拡充に力を入れる。
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