年頭所感

【2012年 年頭所感】 富士通ビー・エス・シー

2012/01/05 20:40

週刊BCN 2012年01月02日vol.1413掲載

挑戦

室町義昭 社長
 東日本大震災の影響は、2011年7月以降、ジワジワとビジネスに悪影響を及ぼしてきた。12年も楽な年ではないだろう。

 厳しい環境のなかでも持続的に成長するために、富士通BSCは11年度(12年3月期)から新たな取り組みを始めた。成長分野を定め、そこに投資している。代表的な例が、「スマートフォン」と「中国市場」だ。当社は、以前から携帯電話に組み込むソフトの開発で実績があり、そのノウハウをスマートフォンに移植できると考えている。スマートフォンは、さらに普及が進むはず。従来型携帯電話よりも一案件の売り上げは減るかもしれないが、案件数は増えるとみている。オフショア開発を活用することで開発コストを抑えながら、当社にしかない付加価値を創出することで勝ち残りたい。

 一方、中国市場では、オフショア開発だけでなく、中国の現地企業向けの新たなビジネスにチャレンジしたいと考えている。マーケットの広さ、今後の経済成長には疑う余地がない。挑戦するには、格好の舞台だ。

 スマートフォン事業と中国市場で関連事業を伸ばすために、11年度には専門部隊もつくった。毎年業績を上げることは必要。だが、12年度は多少利益率を下げても、長期的な成長が見込める分野には、積極的に投資する。目下の業績を拡大させながら、長期的な成長のために投資を敢行する年が2012年。キーワードは「挑戦」だ。
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