年頭所感

【2012年 年頭所感】 東京エレクトロン デバイス

2012/01/05 20:40

週刊BCN 2012年01月02日vol.1413掲載

変化への対応

栗木康幸 社長
 ネットワーク、ストレージ、ソフトウェアの三つの商材をメーカーから仕入れ、直接販売と、システムインテグレータ(SIer)を介した間接販売のかたちで提供している当社は、2011年、直販ビジネスを着実に伸ばすことができた。直販ビジネスは、少しずつだが売り上げへの貢献度が向上している。東日本大震災の発生以降、ユーザー企業によるBCP(事業継続計画)対策の一環として、データセンター(DC)需要の高まりを受け、当社は、DC向けビジネスで確実な手応えを得ている。直販とDC向け展開の拡大に加え、大口案件の受注が好調に推移して、2011年度上期(4~9月)は、コンピュータシステム関連事業が伸びた。

 DC向け商材でとくに好調に売れているのは、EMCやブロケードのストレージ製品だ。2011年上期のストレージ関連製品の対前年伸び率は29%と、大幅な成長ぶりをみせた。ここ数か月、ユーザー企業やDC事業者がDC向けのIT投資を大きく増額していることが主な要因とみている。

 ICT業界では、クラウドコンピューティングや仮想化への指向が強くなっており、業界構造そのものが、誰も経験したことがない速度で変化していくと考えられる。当社は、最新技術の製品や世界初の商材を仕入れて、変化に迅速に対応し、ビジネスチャンスを確実につかみたいと考えている。
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