日本のIT産業活性化を

池田典義
会長
 神奈川県内のソフト開発企業・SIerを組織化し、約300社の会員を抱えている神奈川県情報サービス産業協会(KIA)は、10種の委員会を設置して、会員企業の支援活動を行っている。広報のサポートや技術・営業研修といった基本的な活動だけでなく、女性の活躍を後押ししたり、県内の大学に講師を派遣して、若いIT人材の育成を支援したりなど、さまざまな活動を行い、また、横浜市や川崎市などの自治体とも連携して、県内のIT産業の活性化に取り組んでいる。千葉県や埼玉県など、近隣の県も協業している。

 今、中堅・中小のSIer・ソフト開発企業は大きなチャンスを得ている。クラウドの登場が産業構造を変える可能性があるからだ。これまで大手のSIer・ソフト開発企業の下請けに甘んじていた中堅・中小のIT企業が、ユーザー企業と直接取引する機会を得られるとみている。会員企業にとってもチャンスになるとみており、われわれも積極的に取り組み、会員企業がクラウドで成功できるようにする。

 大手のSIer・ソフト開発企業は、自社のビジネスの成長だけに目を向けているような気がしてならない。中小を含めた日本のIT産業を活性化させる、企業の垣根を越えた活動を展開しなければならない時を迎えている。2012年度も県内の会員企業、日本のソフト産業全体を元気にする活動を行っていく。