「みんビズ福井チーム」は、無償のホームページ作成ツール「みんなのビジネスオンライン(みんビズ)」を利用する地元のITコーディネータ(ITC)と中小事業者のコミュニティだ。ウェブ活用を得意とする先織久恒ITCが2012年に立ち上げた。木製の樽をつくり、先織ITCとともにホームページを作成した吉田桶樽商店をはじめ、旅館や農園を運営する事業者や和紙メーカーなど、およそ40社が参加している。

 先織ITCは、2011年から、福井の経済を活性化させようと、「みんビズ」を使って地元の中小事業者のホームページ作成・活用を支援してきた。ホームページによって全国販売を拡大し、売り上げを順調に伸ばしている吉田桶樽商店が、その代表的な成功事例だ。先織ITCは、期限つきの補助金を利用する個別サポートが終わってからも、事業者が継続的にITCによる支援を受けることができる仕組みを目指し、「みんビズ福井チーム」を設立した。

 先織ITCは、ウェブ活用のエキスパートということもあって、「みんビズ福井チーム」の活動は、まずはFacebookでスタートした。悩みを気軽に投稿することができるよう、Facebook内で参加メンバーだけがアクセスできるスペースを設けた。Facebookをツールとして、福井のITCたちが「みんビズ」の使い方や事業計画の相談に応じるほか、メンバー同士がアドバイスし合う仕組みをつくった

 「Facebookでのコミュニティは、メンバー同士が消費者目線でコメントを寄せ合っていて、盛り上がっている。メンバーは女性が多いので、『デザインを工夫してほしい』とか『ウェブで○○をアピールしたほうがいい』とか、製品やホームページの改善について、実践のヒントを得ることができる」(先織ITC)と効用を語る。

 「みんビズ福井チーム」は、Facebookでの情報交換に加え、会合で事業拡大の施策を一緒に考えることも大切にしている。今年6月に初めての交流会を開き、現在、ウェブとリアル世界の両方で交流を深めている。

 先織ITCは、「今後も『みんビズ福井チーム』として楽しく活動するために、各事業者が確実に売り上げを伸ばすことが必須条件になっている。メンバーの智恵を生かして、ITツールの活用をうまくビジネスの成長につなげていきたい」と抱負を述べる。(ゼンフ ミシャ)