第三の創業

鈴木範夫 社長 ネットワークインフラの構築ビジネスが伸びている。もともと電話工事でスタートしたノウハウが差異化につながっている。デジタルサイネージの販売は、市場の成長という後押しもあって好調だ。
力を入れている施策の一つが、事業エリアの拡大だ。2011年に東北に新拠点を設置したのを皮切りに、和歌山でも企業買収を通じて拠点を立ち上げた。当社の場合、ハードウェアビジネスの比重が高いので、どうしてもボリュームを求める必要がある。拠点の拡大によって、ボリュームを追っていく。地方の中核都市を重点的に攻める考えだ。
もう一つが、商材の拡充だ。製品開発とアライアンス専任の執行役員が主導するかたちで、ラインアップを増やしたり他社とのアライアンスを進めたりしている。パートナー企業や顧客に対する情報発信や関係強化にも努める。顧客の多様なニーズに柔軟に対応できる体制を整えているところだ。2013年4月には、市場調査を担当する部署を設ける。トレンドをしっかり捉えるだけではなく、新規ビジネスの創出に取り組み、顧客の悩みに対する解を提示できるようにする。新しい価値観や品質の向上に向けては、積極的に中途採用を進めている。
創業100年に向けて、新しい中期経営計画を策定している。今ある強みを伸ばすのはもちろんだが、第二、第三のアドバンテージを創っていかなければならない。