経営基盤の進化

林森太郎 社長
 持株会社制に移行して以来、経営基盤の強化に取り組んできた。事業ごとの収益性を引き上げる効果が現れている。ただし、デジタルの要素はもちろん、人に依存するアナログな要素に改善の余地が残されている。

 損益計算書をみると、業績は単年度で好転しているが、具体的な中身はそう簡単には変わらない。例えば、複数のプロジェクトが進行するなかで、不採算プロジェクトが発生する。新体制になって1年が経過すると、刺激を受けて変わった社員の意識も慣れてしまう。人に依存する問題を改善していく必要がある。そのうえで、全社的なイノベーションを推進して事業を拡大する。

 クレオマーケティングは、人材・就業管理の分野を強化する。クレオソリューションは、以前はすべて受託開発だったが、今は運用管理に力を入れており、独自商材を生み出していく。クレオネットワークスは、BPMの新製品が非常に伸びており、引き続き販売に取り組む。クリエイトラボも業務委託や派遣が好調だ。筆まめは、次世代の商材が明確に打ち出せていない。

 ホールディングスとしてのクレオは、各事業会社の特性を生かしながら新しいチャレンジをしてビジネスを創造する。企業買収や提携を進めて、地道に経営地盤を強固なものとしたい。1年目は各事業会社の独立性を強化し、2年目はその延長線上にあった。3年目の2013年は、経営基盤の進化に着手する。