「価値協創」をさらに追求

釜井節生 社長 中期経営計画で掲げた「Open Innovation 2013 ~価値協創~」の仕上げの年。顧客や電通グループ、ビジネスパートナーとの協業を通じて、時代を先取りした新しい価値を創出する。顧客や社会が抱える課題解決に貢献するという意味を込めて、このキーワードを掲げてきた。2013年度(14年3月期)は、中期経営計画の最終年度なので、目標達成に向けて邁進していきたい。
中期経営計画では、競争優位分野への集中や電通グループとの協業加速、先端技術活用による新規ビジネスの開発などの基本方針を掲げて取り組んでいる。
具体的には、当社の主要な事業セグメントである金融分野では、主要な邦銀がアジア向け金融サービスを強化する潮流にあって、貿易金融や資金決済などの企業向け金融サービス「トランザクション・バンキング」の領域を軸にサービスラインアップを強化する。また、製造業向けでは、構想や設計といった製品開発の上流工程での完成度を高める「モデルベース開発」に力を入れている。2013年には既存の構想設計業務を支援する「iQUAVIS(アイクアビス)」の新バージョンなどいくつか有力商材を投入できる見込みだ。
グローバル展開では、2013年1月から海外9拠点目の台湾・台北拠点が営業をスタート。4月にはインドネシアやタイでの拠点立ち上げも予定しており、海外ビジネスの拡大も目指す。