尖った人材を世界に

古道義成 社長 NECグループのSE会社である当社は、一義的には品質を高め、価格競争に打ち勝ち、NECグループの競争力を高めることを使命としている。だが、これだけでは不十分で、顧客にNECのITサービスを選んでもらうためには、世界レベルで競争力を高めていかなければならないことはいうまでもない。ユーザー企業はアジア成長市場へ続々と進出しており、当社は適材適所でソフトウェアの生産体制を拡充していくことを求められている。
キーワードで挙げた「尖った人材を世界に」とは、まずはこうした顧客のニーズをつかみ、グローバル競争に勝てる尖った人材を世界に送り出していくことを意味する。とはいっても、日本人が海外に出ていってソフトを開発することはコスト的に難しい。技術やノウハウをもったキーパーソンを現地に送り、地元のすぐれた人材を集めたり、ビジネスパートナーを開拓したりなどして生産基盤を構築していくことが道筋となる。
中国・済南には、ビジネスパートナーを含めて1000人規模のオフショア開発拠点を築いてきた。2012年10月には中国地場の市場をターゲットとして青島に開発センターを新設。NECの中国法人をバックアップするかたちで、青島では地場ビジネスを中心にこの先3年で200人体制へと拡充していきたい。NECグループと連携を深めつつ、次のフェーズとしてASEANをはじめとする太平洋地域への体制整備も視野に入れる。