千葉県山武郡横芝光町にある伊藤家具(伊藤兼次社長)は、創業78年の歴史をもつ家具店だ。1980年代後半から欧米家具の輸入販売を始め、現在は輸入家具が商材の中心となっている。

 かつては、店から10km圏内に6、7軒の家具店があった。しかし、バブル経済が崩壊した後は、そのうちの半分が閉店する事態に追い込まれた。伊藤家具もその例外ではなく、店長の伊藤元雄専務取締役は、「売り上げが徐々に落ち込んで、危機感を覚えていた」と語る。

 そこで、伊藤専務取締役は、今から15年ほど前に、他店舗に先駆けてホームページを独自で制作した。輸入家具の写真を掲載して、閲覧者を店舗に誘導する狙いだ。その結果、店舗に訪れる顧客が増えて、売り上げが上昇。その後は、自社にサーバーを立ててECサイトを構築し、インターネット販売を開始した。掲載する商品件数が数百件に増えた頃には、ECサイトからの販売が売り上げの半分を占めるまでに成長した。

 ただ、ECサイトのページ数が5000ページほどに増えてくると、管理が大変になってきた。そこで伊藤専務取締役は、地元の経営コンサルタントから紹介を受けて、簡単にECサイトを管理できるとの触れ込みのコンテンツ管理システム「EC-CUBE」を導入した。

 しかし、「導入後、商品点数を増やしたところECサイトの動作がかえって遅くなってしまった」(伊藤専務取締役)という。顧客がECサイトを閲覧した際、1ページを表示するのに30秒もの時間がかかる事態に陥った。そこで、掲載する商品を減らしたが、動作は改善されなかった。ECサイトの閲覧者が減って、売り上げは「EC-CUBE」導入以前の半分までに落ち込んでしまった(後に判明したが、原因は「EC-CUBE」にあったのではなかった)。

輸入家具を中心に扱う家具店

 自分の手に負えないと判断して、伊藤専務取締役は地元の商工会に相談したところ、千葉県で活動している谷内剛ITコーディネータ(ITC)を紹介してくれた。谷内ITCは、古くなったサーバーに問題があるとみて、まずは高いスペックをもつサーバーへの移行から進めた。(真鍋武)