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<中国・ASEANで儲ける――現地でヒットする商材・ダメな商材>第7回 SI現場で商材をつくる
2013/11/21 20:29
週刊BCN 2013年11月18日vol.1506掲載
システム構築(SI)を生業とするSIerは、商材の目利きや、顧客の経営課題を解決する能力に特化した業態ともいえる。大手SIerのDTS中国法人は、日系企業をはじめ地元に根ざしたSIに取り組んできた。そこで気づいたのは、「市販の表計算ソフトで販売や在庫管理を行っている企業が、想像以上に多い」(高田政和総経理)ことだった。いわゆる“Excel経営”と呼ばれるもので、専門的な情報システムを導入する予算はないが、しかし、紙の伝票で管理するわけにはいかないので、手持ちのパソコンと市販の表計算ソフトで当座をしのぐやり方である。
“Excel経営”が中小零細の姿
製造や流通サービス業の大手、準大手クラスまでは、SAPやOracle、Dynamicsといったグローバル対応ERP(統合基幹業務システム)を導入しているケースが大半を占めるが、実際、数が多いのは中小零細の企業だ。表計算ソフトでは管理の効率化に限界があるので、DTS中国法人は、顧客の予算の範囲でコツコツと販売や在庫、購買といった業務アプリケーションモジュールを開発して納入してきた。
さらに、単に納入するだけでなく、それぞれのモジュールに互換性をもたせ、クラウド上に乗せることで独自の販売管理統合システムに仕立てたのだ。名称は「RIC'S(リックス)」とし、これまで10事業所余りへの納入実績がある「中国法人オリジナルのヒット商材」(高田総経理)に、数年がかりで育て上げた。「RIC'S」の詳細については『週刊BCN』次号でレポートする。(安藤章司)
システム構築(SI)を生業とするSIerは、商材の目利きや、顧客の経営課題を解決する能力に特化した業態ともいえる。大手SIerのDTS中国法人は、日系企業をはじめ地元に根ざしたSIに取り組んできた。そこで気づいたのは、「市販の表計算ソフトで販売や在庫管理を行っている企業が、想像以上に多い」(高田政和総経理)ことだった。いわゆる“Excel経営”と呼ばれるもので、専門的な情報システムを導入する予算はないが、しかし、紙の伝票で管理するわけにはいかないので、手持ちのパソコンと市販の表計算ソフトで当座をしのぐやり方である。
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