年頭所感

【2014年 年頭所感】 ITホールディングス

2014/01/09 20:40

週刊BCN 2014年01月06日vol.1512掲載

前西規夫 社長
 ITホールディングス(ITHD)グループが成長するには、総勢50社余りのグループ会社が協調し、結束しなければならない。個々の事業会社の弱みを補完する関係ではなく、お互いのよいところ、強いところを伸ばしてこそ成長につなげられる。

 ITHDグループの顧客層は、製造や流通、サービス、公共、金融などバランスよく分布しており、事業会社はそれぞれの業種領域で強みをもつ。当社ITHDは事業会社の利益を代表する組織として事業会社の調整役を担うとともに、例えばグループで共通化できるバックオフィス業務は、どんどん共通化してコスト削減を主導していく。

 市場環境を見渡してみると、ITの投資トレンドはコスト削減や効率化に主眼を置いたバックオフィス系から、売り上げや利益を伸ばすフロント系に移行しつつある。同時に東京五輪招致決定や社会保障・税番号制度の導入を例に挙げるまでもなく、社会インフラ分野でのIT投資の拡大が見込まれる。大手コンピュータメーカーがこぞって社会インフラに注力しているのもこのためだ。さらにネット通販やソーシャルメディアなどネット関連市場も引き続き伸びるだろう。

 前述した通り、ITHDグループはさまざまな業種業態にバランスよく強みをもつことに加えて、グローバルビジネスでも中国/ASEANの主要都市へ積極的に拠点を展開してきた。国内外でIT投資の伸びが期待できるなかで、グループ会社が協調して、強みを生かすことで成長を成し遂げる。
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外部リンク

ITホールディングス=http://www.itholdings.co.jp/