年頭所感

【2015年 年頭所感】 兼松エレクトロニクス(KEL)

2015/01/08 20:40

週刊BCN 2015年01月05日vol.1561掲載

菊川泰宏 社長
 日本IBMやEMCジャパンなど、2014年のIT業界は外資系メーカーの社長交代が相次いだ。そのことから、15年は、業界の変化が一段と加速化するだろうと予感している。

 変化が激しく、市場を先読みしにくいからこそ、原点に立ち返って「KELらしさ」を打ち出すことが重要だと判断している。年商規模が600億円強で、インフラ構築に重点を置いて事業を展開するという意味で、当社はIT業界においてユニークな会社だと自負している。この特色を生かして、2015年は、お客様に密着しながら、ハイブリッドクラウドの提案に注力し、インフラに対する新たなニーズへの対応で案件の獲得につなげたい。

 私が社長として掲げているのは、「あまり背伸びをせずに、今の体制で実現できることに取り組む」という“現実主義”を貫くことである。その一つの成功事例として、数年前から地道に進めてきた文教市場向けビジネスが、ここにきて、やっと黒字になったことが挙げられる。2015年は引き続き、授業管理の支援システムといった商材を大学に提案し、文教ビジネスに力を入れていくつもりだ。

 当社は、タイをはじめとする海外の国で、現地に進出している日系企業に対して、ITのサポートを提供している。海外の案件は日本国内で営業をかけて探し出すので、今後は日本と現地の橋渡し役を担う「ブリッジ営業」を強化し、国境を越えたシームレスな案件対応を図っていきたい。
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外部リンク

兼松エレクトロニクス=http://www.kel.co.jp/