私は、2014年の10月に、当社2代目の社長に就任した。事業を「次のフェーズ」に導くために取り組もうと考えているのは、あらゆるモノがインターネットでつながる「Internet of Things（IoT）」と、海外でもシステムインテグレータ（SIer）を支援する「グローバル」の二つだ。

　IoTに関しては、この分野に注力しているシスコシステムズ（シスコ）と密に連携し、ソフトウェアを含め、シスコ製品を使って、IoTソリューションをパッケージ化する。当社らしく「検証済み」といった付加価値を付け加え、SIerに提供したい。海外展開については、2014年、「グローバルアライアンス室」を新設した。今後、この部隊を中核として、ASEAN諸国など海外でのパートナー網を築いていく。これまでグローバル展開に踏み切らなかった当社だが、今後は事業領域を海外に広げ、現地でお客様を積極的にサポートしたいと考えている。

　グローバルでの事業展開を成長させるために、国境を越えてお客様対応ができる人材の育成に力を入れる。また、取り扱う商材のポートフォリオに、今後はセンサなどのデバイスも入れて、IoTソリューションを全体的にカバーできるよう、製品の拡充を図っていきたい。

　ネットワングループのなかで当社の売上比率は、現在、10％強。これを、IoTとグローバルを伸ばすことによって、早いうちに20～25％に引き上げて存在感を高めたいと構想している。