年頭所感

変革

2017/01/02 09:00

週刊BCN 2017年01月02日vol.1659掲載

 4月にガス自由化がスタートする。大阪ガスのグループ企業である当社は、直近の2年間、ガス自由化対応に追われた。かかわったエンジニア数は、ピーク時で約700人。現在でも、約450人体制で作業を進めている。システム開発はほぼ終了したが、自由化がスタートして安定稼働するまでは安心できない。大阪ガスのビジネス拡大に貢献するとともに、新規参入の企業が不利益を被らないよう、しっかり準備したい。

西岡信也
社長

 今年は、新しい中期経営計画がスタートする。柱となるのは、ノウハウと経験が生かした「付加価値提案型へのシフト」、「ビジネスの選択と集中」による収益基盤の強化、そして「グループ総合力の最大化」の三つ。この計画を実行するために、ITのトレンドをしっかり把握しながら、当社の強みとなるソリューションにリソースをシフトしていく。

 なかでも、IoTは注力分野の一つ。当社には製造業の組み込み分野でノウハウがあり、大阪ガスではセンサを活用した遠隔監視の実績がある。これにクラウドのノウハウを組み合わせて、まずは当社の得意領域でIoTソリューションを展開する。また、多くの分野で活用できる汎用的なIoTソリューションも用意し、両輪で事業を大きくしていきたい。

 ほかには、保険料計算業務の「BRMS(Business Rule Management System)」、統合認証ソリューションの「ThemiStruct」などに注力していく。

 受け身にならず、「変革」の意識をもって、当社の価値を積極的に提案していきたい。
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外部リンク

オージス総研=http://www.ogis-ri.co.jp/