年頭所感

トランスフォーメーション×体質改善

2017/01/09 09:00

週刊BCN 2017年01月09日vol.1660掲載

 ITを活用して顧客のビジネスを革新するデジタルトランスフォーメーションは着実に進行している。

廣瀬雄二郎
社長

  NTTと日本IBMの折半出資の当社は、IBMを中心とした先端技術を業界に先駆けて採り入れ、顧客のトランスフォーメーションに積極的に取り組んできた。しかし、これで十分かといえばまだだ。新しい技術やビジネスモデルを貪欲に採り入れるとともに、自らも社内の業務で非効率な部分があるとすれば、その都度、業務を見直して、徹底的に体質を改善していく。

 足下をみると、IBMのクラウド基盤「Bluemix Dedicated(ブルーミックス・デディケイティッド)」上に、当社が顧客向けの専用環境を構築して提供する「NI+Cアプリ開発・実行環境提供サービス“NI+C Cloud BMD”」への引き合いが好調だ。2016年11月には、広島銀行の「イノベーション推進共通プラットフォーム」をはじめとしたクラウド共通インフラ基盤に採用していただいた。

 Bluemixやコグニティブ(認知)コンピューティングのWatsonに対する顧客からの引き合いは非常に強いものがあり、こうした技術を活用した価値創出型システム(SoE)領域のビジネスを一段と伸ばしていきたい。直近では、SoE領域のビジネスが売り上げ全体の3割余りを占めるまで拡大しており、SE人員もSoE領域へのシフトを進めているところだ。早い段階で既存ビジネスとSoE型ビジネスの割合を半々にもっていけるよう「トランスフォーメーション×体質改善」を推進する。
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外部リンク

日本情報通信=http://www.niandc.co.jp/index.html