年頭所感

戦略的転換点

2017/01/16 09:00

週刊BCN 2017年01月16日vol.1661掲載

 2015年10月に当社傘下としたOKIデータ・インフォテック(ODF)の事業が好調だ。昨年、価格競争力のある大判プリンタを市場に投入したことで、成長の柱の一つとしているインダストリ(産業・特定業種)向け事業に大きな弾みをつけることができた。一方、オフィスプリンタはとくに海外市場で価格競争が激化している。強みを見極めて国別にラインアップを絞るなど事業の効率化を進めていきたい。

波多野 徹
社長

 17年にまず取り組みたいのは、「COREFIDO」のサービス精度の向上だ。「5年間無償保証」で支持を拡げたが、社外消耗品の使用は保証対象外といった諸条件が正しくお伝えできず、お客様や販売店様にご迷惑をおかけするケースが発生している。よりていねいな説明を心がけるだけでなく、ソフトウェアを含む製品の改良や、プロセスの整備によってトラブルを減らし、より満足いただけるサービスに仕上げていく。

 今年は、当社にとって戦略的転換点の年になる。そのために二つの連携が必要だと考えている。一つは、先にあげたインダストリ事業拡大のため、当社とODFの販売チームの連携だ。もう一つが海外との連携。業種・業務に特化した需要を掘り起こし、それをグローバルに展開するのが当社の戦略だが、地域ごとのニッチな需要は従来のレポートラインでは把握しきれない。海外の営業担当者との電話会議なども増やし、世界の市場の細かい変化をより迅速につかんでいきたい。
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外部リンク

沖データ=http://www.okidata.co.jp/