ウェブサイトのアクセス解析ツールとして広く利用されている「Google Analytics」は、無料で高機能な一方、専門の人員がいないと使いこなすのが難しいといいます。今回登場いただくWACUL(ワカル)では、ユーザーのGoogle Analyticsによるウェブ解析をAI(人工知能)がサポートするサービス「AIアナリスト」を提供しています。
「AIアナリスト」って何? 
大津裕史
代表取締役CEO
ウェブサイトの課題発見から改善提案までを人工知能が自動で行うサービスです。
AIアナリストは、Google Analyticsからウェブサイトへの訪問数やコンバージョン率といったデータを読み解いて、アクセス状況を解析。コンバージョン率を上げるための方策の提案からその後の評価を行います。特定のページを指定して調査することも可能です。
導入にあたっては、AIアナリストのウェブサイト上で利用登録したうえで、Google Analyticsのアカウントを連携することで、すぐに使い始めることができます。
利用最低金額は4万円から。訪問数によって価格が変動します。
何がすごいの?データ解析だけでなく、“改善提案”まで自動でできることがポイントです。
Google Analyticsはさまざまな項目にわたってレポートを表示してくれるものの、それを分析するスキルがないと、ウェブサイトのコンバージョン率を上げる方法をみつけ出すのが大変です。しかし、AIアナリストでは、人に代わってアクセス状況を解析し、ToDoリストのような明快なかたちでウェブサイトの改善方法が自動で表示されるので、その提案内容にもとづいてユーザーは改善を試みることができます。
大津裕史代表取締役CEOによると、「AIアナリストが提案した施策の成功率は60%以上」である一方、「人による場合は30~40%程度」であるといいます。AIアナリストが提案する改善策は一定の成果を上げているといえるでしょう。実績としては、昨年12月の時点で、アクティブユーザーは8000サイトを超え、幅広い業種の企業で利用されています。
今後の計画は?今年の早い段階で、フルリニューアルを行います。
AIアナリストのフルリニューアルでは、デザインや機能が向上し、ユーザーの要望によりスピーディに応えられるようになるとのこと。今後、直近ではまず1万サイトでの利用を目標としています。
よろしくWACUL
WACULはもともと、ウェブコンサルティングを手がける企業としてスタートしました。しかし、少人数ゆえ請け負える仕事量や人材育成に限界があり、「システムで効率化させよう」との思いから生まれたのが、AIアナリストだったそうです。
もともとは社内用ツールとして生まれたものが、今は8000以上のウェブサイトに導入されるほど広く利用されています。
企業理念は「データの『わかる化』で意思決定を簡単に」。今後はGoogle Analyticsだけではみえないところまでさらに深くわかるように、機能向上を図ります。WACULは「AIアナリスト」でイッポ前へ!