オラクルが、ハイパーレジャー・プロジェクトに参画したのは、今年8月のことだ。そして、ハイパーレジャー・ファブリックといえば、IBMが開発をけん引してきた技術。日本市場でも、今年2月には「高度なセキュリティが必要な業務に対応できるブロックチェーン・クラウド・サービス」という触れ込みで、日本IBMが「IBM Blockchain on Bluemix High Security Business Network」(HSBN)の提供を開始している。ハイパーレジャー・ファブリックを採用したサービスでは後追い感が否めないが、オラクルはブロックチェーンビジネスで勝ち目があるのだろうか。OOWで週刊BCNの質問に答えたアミット・ザベリ・シニアバイスプレジデント(オラクルクラウドプラットフォーム、ミドルウェア製品担当)は、「他のOSSと同様にハイパーレジャー・ファブリックもコンソーシアムにより開発が進められており、IBMだけのものではない。オラクルも多くのエンジニアを送り込み、開発に貢献している」と強調。オラクルクラウドの信頼性や、ERPなど自社アプリケーションとの連携ソリューションが差異化ポイントになるとの見方を示した。