人数の多い組織だと、人の顔と名前を一致させるのは大変ですよね。「顔写真を並べて管理できる人事システムが欲しい」との要望を受けて生まれたのが、クラウド型人材管理ツール「カオナビ」。ゆくゆくは、人事管理のプラットフォームとなるべく、製品を発展させていきます。
どんな会社なの? 
柳橋仁機
代表取締役社長
顔写真が並ぶ、人材管理ツールを提供しています。
クラウド型人材管理ツール「カオナビ」を提供。経営者や管理職層の利用を想定しています。名前から連想可能なように、このツールの特徴は、顔写真を並べて人材管理ができることです。機能としては、社員を検索・ピックアップしてリスト作成などができる「社員リストアップ」や、社員の情報を集計してグラフを作成できる「グラフ・チャート」、そのほか、「組織図表示」「社員アンケート」「評価フォーム設計・運用」「スマートフォン対応」などがあります。顔と名前を一致させるためや、タレントマネジメントや人材分析・評価ツールとしてのニーズも多いそうです。
何が強みなの?シンプルで、感覚的に使えるようにしています。
柳橋仁機・代表取締役社長いわく、カオナビは、「システマティックではなく、経営者・人事の方が気軽に使っていただけるように、機能をシンプルにしたこと」がポイント。技術的に他社と差異化できるような大きな強みはない分、誰でも使える操作性にこだわり、「感覚的に使えるようにした」といいます。
導入実績は?約750社の企業が導入しています。
カオナビは、社員数101~1000人程度の中堅企業向けを主なターゲットとしています。現時点では約750社の企業が導入しており、ここ3年、顧客数は毎年2倍のベースで増加しているようです。昨年12月には、社員数50人以下向け企業の利用を想定した低価格プランを用意し、ユーザーのすそ野を広げようとしています。
今後の方向性は?人事管理システムのプラットフォームビジネスを展開していきます。
今後、カオナビが目指すのは、人事管理(HR)のプラットフォーマーです。他社サービスと連携し、カオナビがもつ人事マスターデータと紐づけることで機能拡張を図ります。また、人材管理ツール自体の拡販として、「1000社の導入を目指す」と柳橋社長は話します。
よろしくカオナビ
2008年の会社設立ながら、人材管理ツールの事業を開始したのは12年。柳橋社長は創業当時、さまざまな事情が重なり、「事業のアイデアがないまま独立した」のだそうです。個人のコンサルタントとして活動しながら、ある時に要望を受け、つくったのが現在のカオナビ。その後、販売戦略などの仕組みづくりにも苦労したといいますが、現在はおよそ100人の従業員を抱えるまでの規模にまで成長。今ではカオナビを応援する、根強いファンもいるそうです。カオナビは「顔写真が並ぶ人材管理ツール」でイッポ前へ!