18年に関しては、それなりの数字を出すことができたと思う。とはいえそれは在来型ビジネスが中心。例えば子会社のAITではIBMのハードウェア製品だけでなくソフトウェアやクラウドなどさまざまなものを売るようにして利益を上げるなど、利益を伸ばすために最大限努力している。

鹿島 亨
社長
 ただ、それでも労働人口減少や人材不足の流れの中で、従来の人月単価の受託開発ビジネスは限界に来ている。他とは異なる付加価値の高いものを提供できれば利益を上げられ、顧客からも評価されるだろう。そう考え、7年前から自社IP製品ビジネスの推進に力を入れてきた。

 その一つであるワイヤレスデータコミュニケーション製品を提供するプロキシムワイヤレスを昨年、子会社化した。中国・深センに本社を置くキングネットと連携してプロキシムの自社IP製品を中国で生産し、中国市場に展開していく。また、クラウドセキュリティー製品を提供するグループ会社の米キャバリンは調査会社から技術が高く評価されている。また、最近ではスマートエネルギー管理を手掛ける香港のライズコムへの投資も開始した。

 こうした自社IP製品ビジネスは海外の成長市場を中心に展開し、うまくいっている。自社IP製品ビジネスは確かな収益を上げることが可能であるとともに、技術を磨いたりブランド価値を上げたりする手段としても有効だ。そして、SRAとしては自社IP製品ビジネス8年目の今年、実際に収穫する段階に来た。これまで種まきしてきた成果を提示したい。