グローバル対応が可能なLPWA(省電力広域)無線通信サービス「Sigfox(シグフォックス)」を立ち上げて、19年は3年目に入る。今年度(19年3月期)までに人口カバー率で全国85%の地域でサービスを始める予定だったが、予想を上回るニーズがあったことから計画を前倒して95%まで高める。今年夏までには97%に達する見込みだ。

黒瀬善仁
社長
 キーワードで挙げた「ボーダレス」は、いろいろな境界がなくなっていくことを意味している。Sigfoxはフランス発祥で、もともと国や地域の境界を越えたグローバルサービスであること。また、実際にSigfoxを使ったIoT事業をビジネスパートナーとともに立ち上げてみて、IoTはソフトとハード、ネットワークの境界がなく、総合力が求められるビジネスであることが改めて分かった。

 Sigfoxは全国400社のパートナーに活用してもらっている。例えば、北海道の家庭に設置してある灯油タンクの残量を自動計測して、灯油販売会社とSigfoxでデータを共有。残量が少なくなる頃に配達してもらったり、消化器のレバーを握ると自動的に最寄りの消防署に通報する仕組みなどが考案されている。

 IoTはモノをネットにつなぐところから始まったが、今後はヒトやデータなどあらゆるものが、よりボーダレスにつながっていくと、Sigfox事業を手掛けることでより強く確信した。従来の固定概念に縛られることなく、独創的なアイデアでビジネスを一段と活性化させる。