メールからチャット、さまざまな機能を包含したコラボレーションツールまで、コミュニケーション機能を持つクラウドサービスが多数登場しています。そうした中でBrushupは、デザイン制作物の「レビュー」用途に特化したツールを開発。「レビューツール」として新たな市場を開こうとしています。
どんな会社なの?レビューツール「Brushup」を提供しています。
Brushupは、イラストや動画、ウェブサイト、ドキュメント、音楽、3Dといった制作物を、デザイナーとクライアント間など複数人でレビューする際の利用に向いたクラウドサービスです。ウェブ/アプリ制作会社のフェンリルのプロダクトとして、2015年3月にリリース。その後、事業をよりスケールさせていくことを目指し、同社からスピンオフする形で、17年2月に専門会社のBrushupが設立されました。
具体的には、制作したコンテンツに対して修正を手書きで指示したり、制作過程をタイムラインで表示したりして進捗管理を行うことが可能です。また、専用ソフトで制作したコンテンツのファイルを自動変換してブラウザーで表示するため、対応ソフトがなくファイルが開けないということを防いだり、確認のためにファイルを一旦ダウンロードし、添付して返信するといった手間を省いて業務を効率化したりすることができます。
何が強みなの?対応するファイル形式の数とUIデザインです。
Brushupで扱えるデータファイル形式は数十種類に上り、サービスの強みの一つです。また、ITが苦手な人でも使えるようなUIを目指し、機能を追加しても極力使い勝手を変えないようにすることにこだわっています。
導入実績は?
4600社以上の企業で利用されています。
Brushupはゲーム会社や印刷・出版、メディアなどを中心に、現時点で4600社以上の企業に導入されています。現在は特にコンテンツの制作現場におけるやりとり向けの「クリエイティブ」、出来上がったコンテンツをチェックする「校正・承認」、提出物のフィードバックなどに利用する「教育」の三つの領域をターゲットとして定めて展開。海外展開も視野に入れており、「世界的なスタンダードサービスになる」ことが目標です。
よろしくBrushup
Brushupはもともと、ゲーム会社からの依頼でフェンリルが開発したサービス。制作物のやりとりについてニーズがあると考えたことから、自社プロダクトとして展開に至ったそうです。
水谷さんいわく、BrushupはSaaSとして「プロジェクト管理サービス」「コラボレーションツール」などに分類されることが多いようですが、「レビューツール」として訴求。「B2Bのコミュニケーションツールとしてのレビューツールを文化としてつくる」と意気込みます。Brushupは「レビューツール」でイッポ前へ!