顧客企業のさらにその先に存在する最終ユーザーのニーズにまで関心を持ち、踏み込んでいく姿勢をより強めていく。キーワードで挙げた「輪の拡大」は、顧客企業のビジネス戦略や市場のニーズ、バリューチェーン、データの流れ、システムのつながりを大きな“輪”として捉え、ビジネスの範囲を一段と拡大していく意思を示したものだ。

佐藤恒徳
社長

 企業向けのシステムビジネスを主力とする当社だが、市場や社会の変化に対して敏感になり、柔軟性をもって適応していくことが一層重要になる。例えば、当社のキャッシュレス決済サービス「iRITSpay(アイリッツペイ)」は、訪日外国人で賑わう観光地や、商店街のキャッシュレス対応で役立っている。この裏側では、地域振興に取り組む自治体や地方銀行などとの連携を通じた「輪の拡大」が見られ、隣接する市場への横展開も加速している。

 ある地銀のお客様は、「iRITSpay」を使って自分たちの商圏のキャッシュレス対応を済ませたあと、他の地域の金融機関と連携して関連性が見込める別の商圏での「iRITSpay」の活用を推進。複数地域にまたがったキャッシュレス経済圏を創出し、相互にポイントを融通し合うといった連携によって地域の流通・小売業の振興に役立てることも検討されている。

 システム開発の部分だけ見るのではなく、顧客企業のビジネス、その先のユーザーや市場の動きまで視野に入れることで、顧客が本当に必要としているサービスを的確に届けられるようにする。