2014年設立のフューチャースタンダードは、映像解析AIプラットフォームを提供している会社です。必要な機能をまとめて提供することで、簡単・迅速な映像解析AIの開発・導入を支援しています。同社の鳥海哲史代表取締役に話を聞きました。
どんな会社なの映像解析AIを簡単につくれるプラットフォーム「SCORER(スコアラー)」を提供しています。
鳥海哲史 代表取締役 フューチャースタンダードは、映像解析ビジネスを手掛けるスタートアップです。映像を取得するためのカメラから、解析するためのAIのアルゴリズム、回線、クラウドまで、必要なものを「部品」としてそろえ、柔軟に組み合わせることで「最短1週間」で映像解析を実現するプラットフォーム「SCORER」を提供しています。
SCORERは大きく2種類に分かれ、その一つの「SCORER Platform」は開発者向けのプラットフォーム。映像解析に必要な機能を組み合わせて独自のシステムを作ることができます。一方、ニーズの多い用途ごとにカメラからAIのアルゴリズムまで含めてパッケージ化し、導入しやすくしたのが「SCORER Ready」。視聴者計測、ライブカメラ、入退室管理などさまざまなラインアップがあり、「最小限のカスタマイズで新しいサービスを作れる」としています。
また、同社独自のソリューションとして、サイネージ広告設置場所の通行量や視聴者の属性を計測・分析できる「SCORER for Signage」や、映像から車や歩行者の通行量を解析して可視化する「SCORER Traffic Counter」を提供。これらのソリューションへの引き合いが特に多いそうです。
さらに最近では新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、「SCORER ウィルス対策ソリューション」を開発。赤外線サーモグラフィカメラと顔認証を活用して体温を計測し記録するサービスで、従業員などの発熱を検知します。テレビなどでも紹介され、「一気に問い合わせが増えてきた」と、大きな反響があったそうです。
今後の方向性は短期的・長期的なニーズの両方に対応できる会社になりたいと思っています。
長期的には「インフラのメンテナンスなど、人手不足が起きる現場にニーズがある」と分析。交通量解析もその一環で、社会インフラ系のビジネス拡大を進めます。また、新型コロナ対策のソリューションのように、その時期に応じたものをタイムリーに提供していくことにも引き続き力を入れていく方針です。
よろしくフューチャースタンダード
同社のSCORERを活用したソリューションは、パートナーからも開発・提供されています。SCORERのVAR(付加価値再販業者)は現時点で20社超。「パートナーはどんどん募集している」と、パートナーとの協業にも今後も意欲的に取り組んでいく考えです。フューチャースタンダードは「映像解析AIプラットフォーム」でイッポ前へ!