2017年に設立し、京都に本社を置くBaseconnect(ベースコネクト)は、法人営業に活用できる企業情報データベースを提供。18年4月の提供以来、ぐんぐんとユーザー数を伸ばし、現在は5万6000社以上の企業が利用しているそうです。同社の菅野隼人マーケティングマネージャーに話を聞きました。
どんな会社なの
法人営業を支援する企業情報データベース「Musubu(ムスブ)」を提供しています。
菅野隼人 マーケティング マネージャー
Baseconnectは「世界中のデータを繋(つな)げることで、ダイレクトに必要な情報にアクセスできる世界を作る」ことを目的に掲げるスタートアップ。検索エンジンやWebページを経由することなく、求める情報に直接アクセスできるユーザー体験の実現を目指しています。
それに向けた最初のプロダクトとして提供しているのが、企業情報データベースのMusubuです。企業名や連絡先情報、事業内容、業績など、国内140万社以上のデータを提供。ユーザーは業界や地域、売上高、従業員数、新卒採用人数といった25の項目ごとに絞り込んだり、キーワード検索したりして情報を得ることができ、これを基に新規営業先を開拓するなど、法人営業の情報収集に活用することが可能です。
特徴は、法人営業用に特化したデータと機能をそろえていること。これにより、法人営業に役立てる上で「質の高い情報を安い価格で提供できる」と言います。また、「シンプルで使いやすい画面設計」であることもポイントだとしています。
導入実績は
今年10月時点で5万6000社の企業に利用されています。
Musubuは、月間の企業情報取得件数に応じて、無料から利用できる料金プランを用意。コンサルティングやIT、ウェブサービス、人材などの業種・業界を中心に、中小企業から大企業まで幅広い規模の企業で利用されています。「営業リストの作成を効率化したい」「アポイントの数を増やしたい」「営業管理まで含めて最適化したい」という課題を持った企業からのニーズが多いそうです。また、ツールそのものの使いやすさから「初めて使う営業ツールとしても評価されている」としています。
今後の方向性は
B2Bの市場を広げていきたいと考えています。
Musubuは法人営業支援ツールとして「売り手」向けに提供していますが、一方の「買い手」を支援するようなツールも提供していく方針。例えば商材の情報をデータベース化して企業が必要としている情報を届けられるようにしたり、売り手と買い手をつなげたりなど、「当社の企業や商材のデータべースの上に、営業やバイヤーが集まるようなビジネス空間をつくっていきたい」と話します。
よろしくBaseconnect
同社が目指しているのは「B2Bのグーグル」と話す菅野さん。「企業やビジネスについて調べるならBaseconnect」と言われるような存在になれるよう、まずは法人営業領域での地位確立に動きます。Baseconnectは「企業情報データベース」でイッポ前へ!