2013年設立のフィックスポイントは、システムの運用自動化プラットフォームを提供する企業です。システムの安定稼働を担うオペレーターの業務を効率化し、負荷の軽減を支援しています。三角正樹代表取締役に話を聞きました。
Company Data
会社名 フィックスポイント
設立 2013年4月
所在地 東京都渋谷区
事業概要 運用自動化サービス「Kompiraシリーズ」の提供、業務コンサルティングサービス、運用自動化導入サービス、保守サービスの開発・提供
URL:https://www.fixpoint.co.jp/
どんな会社なの
「次の自動化の世界をつくる」をミッションに、システム運用の自動化を専業で手掛けています。
三角正樹 代表取締役
フィックスポイントは、システム運用を自動化する「Kompiraシリーズ」を提供している企業です。新型コロナウイルスの感染が拡大していた昨年4月に、「オペレーションセンター出社ゼロ構想」を発表。リモートで業務を行うのが難しく、出社せざるを得なかったオペレーションセンターの業務を自動化して稼働工数を削減するとともに、リモートで作業ができる環境を整えることで、最終的には「出社ゼロ」の実現を目指しています。
この構想は3段階を経て実現予定。4月に発表した第1弾では、既存のさまざまな運用ツールと連携し、従来のフローを変えることなくシステム全体の運用を自動化する「Kompira Enterprise」と、構成情報の自動収集・一元管理が可能な「Kompira Sonar」、エスカレーションの電話を自動化する「Kompira Pigeon」の三つのサービスの機能から成る「オペレーションセンター自動化支援ソリューション」を提供。10月の第2弾では、監視システムから上がるアラートを自動で判断する「Kompira AlertHub」の提供を開始。そして来春予定の第3弾では、リモートアクセスのセキュリティを強化し、画面共有による共同作業ができるようにする「セキュアリモートアクセス」をリリースします。これらによって「出社ゼロ構想が完成する」と話します。
システム運用自動化プラットフォームであるKompira Enterpriseは同社が最初にリリースした製品で、13年から提供。大手IT企業を中心に多数の実績を持っています。Kompiraシリーズは「各ツールを個別に自由に選んで導入できる」「オペレーターでも簡単に使える」「サポートに注力し解決まで迅速に支援する」ことなどが評価されているそうです。
今後の方向性は
海外展開や、セキュリティ運用の自動化に取り組んでいきたいです。
「システム運用に関しては海外も似た状況にある。われわれの技術を海外の方々にも使っていただけるのではないか」として、海外展開も行っていく考え。「2~3年以内にはやりたい」としています。
また、セキュリティ運用も人手不足といわれ、効率化が必要な分野とされています。今ある技術を活用しながら、新たにセキュリティの運用の自動化にも取り組んでいきたいと話します。
よろしくフィックスポイント
「創業当時は、自動化したら人が余って困ると言われていた」と話す三角さん。近年は働き方改革や人手不足がいわれるようになり、「自動化に前向きな企業が増えた印象がある」と振り返ります。
今後、SIerなどのパートナーも増やしていきたい考え。「運用業務の自動化は昔からやってこられていなかったところ。ここができるというのは武器になると思う」とアピールします。フィックスポイントは「システム運用自動化プラットフォーム」でイッポ前へ!