IT商材の商流への影響という観点でも新型コロナ禍は大きなインパクトを残した。2020年の市場では、特にWeb会議システムや関連機材といった在宅勤務に伴い必要となる商材が、安価なものから高額なものまで満遍なく成長した。当社もUC/VCについては19年から注力商材として市場への価値訴求に取り組んでおり、これが功を奏した。また、ECなどオンラインの顧客接点をしっかり整備してきたリセラーパートナーが、こうした需要を余すことなく捉え、大きくビジネスを伸ばすことができたと言えるだろう。

國持重隆 社長

 21年は“ニューノーマル”対応のより細分化したニーズに応えていくことが重要になると考えている。例えばセキュリティやネットワークも、リモートワークでのクラウド活用を前提としたソリューションの需要が高まっている。この文脈でゼロトラストがバズワード化している流れもある。SDWANを手掛け始めたり、関連の商材を拡充しているが、国内市場ではまだまだ高額なソリューションしか知られていない。グローバルディストリビューターとしての力を生かし、もっと安価で手軽に導入できるパッケージソリューションも企画し、市場に投入していきたい。

 ニューノーマル時代の働き方を支えるIT投資がこれから活発になるのは間違いないだろうが、例えばハードウェアビジネスも入れ替えサイクルが来たからといって「アップル・トゥ・アップル」で売れるビジネスではなくなっていく。ユーザーの投資の形の変化を見極めて最適な提案ができるようにパートナーリセラーの変革も支援していく。