医療、衛星測位、IoT、公共、放送メディアの重点5分野で、顧客の経営的、業務的な課題を解決するソリューション商材の開発に力を入れてきた。コロナ禍に見舞われた2020年は、例えば病院内で医師と患者がインターホンのような構内ビデオ通話で話ができる機能を、当社グループが開発した電子カルテに追加。院内感染の予防に役立ててもらうようにした。介護関連では、介護施設の利用者が服薬している薬の飲み合わせをチェックする高齢者薬剤管理システム「楽くすり」も投入している。

松浪正信 社長

 衛星測位の分野では、センチメートル単位の誤差を測定できる超高性能受信機から、メートル単位の誤差と比較的大きいものの、ドローンなどに搭載可能な小型軽量化した受信機まで製品ラインアップを拡充。衛星測位は15年余りにわたって取り組んできたもので、国産の準天頂衛星「みちびき」にも業界に先駆けて対応してきた。また、IoT分野では当社グループが力を入れている匂いセンサーを応用して、飲酒運転を未然に防ぐ「Cagou IT点呼」も製品化した。

 21年のキーワードとして挙げた「ソリューションメーカー2.0」とは、これまで開発してきた中核商材を駆使し、より大きな収益につなげていく意味を込めた。21年3月期から始まった3カ年の中期経営計画では、既存の重点5分野に「エネルギー」と、データ分析やコグニティブなどの「DXインサイト」の領域を加えて計7分野に拡大。一段と広い範囲で競争力のあるソリューションを展開することでビジネスを伸ばす。