「市場が変わった」のではなく、「新しい市場が生まれた」と前向きに捉え、より多くのビジネスチャンスをつかむ年にする。コロナ禍で急拡大した在宅勤務は、当社の主力商材であるSOHO・家庭向けインクジェットプリンタの需要増を喚起した。コロナ禍が収束したのち、一定数はオフィスに戻ることが予想されるが、一方で分散ワーク、分散型の社会は従来より進展する。こうした生活様式の変化によって生まれた新しい市場を積極的に取り込んでいく。

三島 勉 社長

 近年では、出来合いの惣菜を買ったり、配達してもらったりする「中食」が人気で、ネット通販で買い物の時間を節約する動きも増えている。在宅勤務はこうした動きに拍車をかけた。当社のラベルプリンタやラベルライターは中小の店舗や事業者でも手軽に導入できるのが評価され、コロナ禍が始まって以降、前年同期比で1.5倍の売れ行きだ。飲食店のテイクアウト商品や通販の商品に、賞味期限などの内容表示ラベルを貼る用途に活用していただいている。

 当社自身もリモートワークを取り入れたオフィス環境の整備を進めている。名古屋の本社オフィスだけに限れば、すでに社員の座席を3割減らし、空いたスペースでユーザー企業との共創の場をつくったり、事業部門同士が連携しやすいようフリースペースを増やしたりすることを検討している。IT環境の整備も進め、21年の早い段階で社外のみなさんにもお披露目できる予定だ。新しい市場に向けてアプローチを強化することで事業を一層伸ばしていく。