リモートワークのニーズが急速に増加したことで、シンクライアント端末「ThinBoot ZERO」やクラウド型PBXサービス「uniConnect Cloud」など、当社が注力してきたソリューションには多くの引き合いをいただいている。また、コンタクトセンターに関しても、業務効率化や場所を問わない働き方の実現のため、AIの導入やクラウド化のご依頼が増えている。2020年度第1四半期はコロナ禍で過去にないほどの大きな打撃があったが、第2四半期以降は再び受注が活発化しており、通期では増収増益を目指している。

藤田和夫 社長

 これまで私たちのクラウド事業はインフラ領域でのマネージドサービスが中心だったが、今年はさらに、独自のソリューションをサービスとして提供するSaaS領域にも拡大していきたい。当社のコンタクトセンター向けAIサービスは既にコンテナ対応が完了しており、他のソリューションとの連携も行いやすい構成になっている。お客様の業務により近い製品をお持ちのパートナーと共同で、新たなSaaSの開発と拡販に取り組んでいく。

 少なくとも今年一杯はコロナ禍の影響が続くだろう。受注が回復しつつあるとはいえ、成長は簡単には見込めない。あらゆる商材のストックビジネス化、上位レイヤーを含むマルチクラウドへの対応、AIによる差別化といった、近年力を入れてきた改革の手を緩めることはない。先を見通せない情勢だからこそ、常に私たち自身のトランスフォーメーションを冷静、着実に推進していくことが、正しい結果に結びつく唯一の方法であると再認識している。