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「オブザーバビリティ」の意味は? クラウド導入加速で重要性高まる

2022/09/13 09:00

週刊BCN 2022年09月12日vol.1938掲載

 システム内で何が起こっているのかを、出力の情報から観測、調査することで内部の状態を理解することを指す。「observe(観察する)」と「ability(能力)」を組み合わせた造語で、国内では「可観測性」などと翻訳される。
 


 企業の間では近年、オンプレミスに加え、クラウドのシステムを導入する動きが広がり、それらを連携するインフラが普及。システムの構成は複雑になり、データの量は膨大化したことで、各データの依存関係や通信経路を把握することが難しくなった。

 複雑なシステムを適切に管理するために「メトリクス」「トレース」「ログ」という3種類のテレメトリデータを活用し、「何が起きているのか」だけでなく、「どこで問題が起きているのか」や「なぜ問題が発生したか」までを明らかにすることがオブザーバビリティの重要なポイントとなる。

 オブザーバビリティを適用することで、データの依存関係や通信経路を特定、問題発生の根本原因をさかのぼって探り出し、パフォーマンス改善を図ることが可能となる。また、システム全体を可視化することもできるようになるため、今後はオブザーバビリティの実現が可能なIT環境へのシフトは、ますます加速していくとみられる。
(大向琴音)
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