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頭が痛い

2002/04/08 15:27

週刊BCN 2002年04月08日vol.936掲載

 

「いゃー、頭が痛い」と本当に痛そうなのは、NEC三菱電機ビジュアルシステムズの小池克彦取締役。液晶パネルメーカーが“超”強気に転じており、取引価格が直前まで決着つかないためだ。

 アフターマーケットにおける売れ筋は15インチモデルだが、昨年の最安値のときは200-210ドルで調達できたという。ところが昨年末からパネルメーカーが強気に転じ、ジリジリと価格は上昇。今は270-280ドル程度にまで上昇した。「もちろん抵抗している。でも、その価格じゃモノは出せないと言われたらねー」。

 液晶ディスプレイの販売自体は好調だ。対前年同月比では、1月が台数で2.4倍、2月は2.1倍というハイペースな伸び。他商品から見れば垂涎の的のように見える。

「15インチの実売価格が5万円を割ったことで、需要に火がついた。これまでは何とかあまり値上げせずにしのいできたが、もう無理」とのこと。

 実売価格6万円程度になってユーザーがついてきてくれるのか、「そこが読めない」というのが頭の痛い原因だ。

 液晶ディスプレイ市場にはアイ・オー・データ機器が本気で参入の構えを示しており、シェアは流動的。好調産業にも悩みはつきない。
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