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ああ、もったいなや…

2002/09/16 15:27

週刊BCN 2002年09月16日vol.957掲載

 松下電器グループの総合情報発信拠点「パナソニックセンター」が東京・有明(江東区)にオープンした。テーマは「ユビキタス社会」と「地球環境との共存」。

 建物は4階建て。1階はパソコンやAV機器、2階には暮らし、環境をテーマにしたネット家電などを展示。4階にはビジネスユース製品を展示している。1階と3階にはデジタルネットワーク技術を駆使した恐竜博物館などもある。

 一般消費者は1、2階は無料で見学可能だが、4階についてはビジネス事業に関する展示のため見学はできない。

 しかし、一般消費者が最も興味深いのは、むしろ4階フロアではないだろうか。「Future」、「Tom morow」、「Today」と題し、3つのゾーンを設定。それぞれの今後を占う技術が紹介されている。

 「Future」ゾーンでは2010年の社会を想定した、持ち運べる超小型パソコンやコンピュータを使った家族会議風景などが見学できるコーナーもある。まだ実験段階の技術展示とはいえ、『松下にはこんな技術がある』と感じてもらうだけでも、一般消費者に対するブランド訴求のメリットはあるはず。

 松下電器産業の中村社長自身、「創造企業というイメージが大切」と述べているだけに、4階フロアを一般公開しないのは、少々もったいない気もする。
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