箏曲界では正座離れが進んでいる。演奏会でもお稽古でも、立奏台(箏を乗せる台)を使用して椅子に座って演奏するケースが増えている。

 私のレッスン場でも椅子化?が進み、皆長い足を斜めに揃えて楽に座っている。

 昔は正座が辛くて、長い時間のレッスンは弟子が嫌がったものだが、今ではそんなこともないので、師匠としては、なかなかレッスンが終わらずに大変な一面もある。

 よく、「レッスンの時は着物ですか」と聞かれるが、あまりそういうことにはこだわっていない師匠が多い。

 レッスン場には箏が何面も置かれており(箏は1面、2面と数える)、弟子は楽譜と爪さえ持ってくればレッスンを受けられる。

 私は昨年から、地下鉄有楽町線護国寺駅徒歩2分のところ、光文社の隣で、勤め帰りの方々向けに体験教室を行っているが、体験者の反応は大変良い。

 レッスン料は1500円である。「さくらさくら」を弾けるようになって帰ってもらうのだが、普通の生活では得られない新しい刺激があるらしい。

 まず、楽譜(箏の楽譜は縦書きに漢数字が並ぶ)に驚き、その次に、箏(13本の弦が張ってある)の糸数えに興味津々になる。順番さえ間違えなければ簡単に曲になるのである。

 箏のもつ音色は、彼女らの日本人としての意識を、とても掻き立ててくれるらしい。

 箏は、奈良時代に中国から日本に伝わった楽器だが、2大流派があることは皆さんご存知だろうか。

 見分けやすいのは爪の形で、先が丸いのは山田流、四角が生田流。他に曲調、座り方などの違いがあるが、どちらも江戸時代に派生し、主に山田流は関東、生田流は関西、九州地方で広く親しまれてきた。

 9月末から始まるNHK連続テレビ小説「てるてる家族」のヒロイン役、女優の石原さとみさんは幼少時代から山田流箏曲を、高校では生田流を習っていたそうだ。

 さて、ここまで読んで、「さくらさくら」を箏で弾きたくなったあなた、どうぞお気軽に体験レッスンへいらして下さい。

http://cat.zero.ad.jp/~zau01828/)から直接連絡下さい。