アマチュアのためのゴルフ心理学

<アマチュアのためのゴルフ心理学>7.ハプニング対処法

2004/09/20 15:27

週刊BCN 2004年09月20日vol.1056掲載

 「練習場ではうまいのに、本番ではうまくいかない」と嘆いている人は少なくない。理由は様々考えられるが、なかには「思いもかけないハプニングに影響を受けてしまう」ということがあるのではないだろうか。ハプニングを予測し、それに対する心の準備をしておくことをおススメしたい。

 まず、ハプニング予測について。これは、ラウンド中に起って欲しくないと思う事態や状況、あなたの陥りがちな悪いパターンといったことなどが含まれる。

 例えば、同伴者が騒がしくて気になる、天候が崩れるなど、これが原因で調子が崩れることが多いといったものや、こういうことがあれば乱れるだろうな、とあなたが感じる「起って欲しくない状況・事態」である。

 そこで、まずこれらの状況を予測し、ラウンド前日にハプニング要因をいくつか書き出してみる。次に、それに対してどのような対処法がベストかを考えてみよう。実際に好ましいと思われる行動、思考を考えるのである。

 同伴者の言動が気になるのなら、彼らをオブジェ(物体)や動物などに捉えて気にしないようにする。天気が悪いのならできる限りの準備をする。このように、その問題に対し、どう対応したら気持ちが楽になるかを挙げてみるのだ。

 対応策や考え方が見つかったら、最後に必要なのは、当日それを思い出すためのキーワード(例:「あれ(同伴者)はオブジェだ」、「状況は皆同じ。準備はした」、「ミスは起って当たり前。挽回すればいい」など)を探すことである。自分が納得できるキーワードを見つけ、その状況に陥ったらこのキーワードを思い出すようにしよう。

 当日ハプニングが起こっても、前日考えた通りにすればいい、と思えれば動揺が防げる。さらに、事前に対処法を考えるので、必要以上にビクビクしないため、意外とハプニングにあわずに済む。

 このように、ラウンドを繰り返していくうちに、対処できることを1つずつ増やしていくことがポイントである。
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