日本アイ・ビー・エム（日本IBM）が「IBM eサーバー」の名称を、「IBMシステム」に変更した。

　変更の理由は、「今後は、サーバーを“システム”という意味合いで提供していく」（出澤研太・執行役員システム製品事業担当）ため。しかも、「『zシリーズ』などと、1つ1つのサーバーに名称を付けるのは、顧客企業にとって分かりづらい」との判断もあったとか。名称変更は一斉に行うのではなく、各シリーズで新製品を発売するたびという。まずはメインフレームのzシリーズの新製品を「IBMシステムz9（ジーナイン）」とした。

　ところで、「オンデマンド・ビジネス」の実現に向けITインフラ提供に力を注いできたが、今さらサーバーに“システム”とはかつてのメインフレーム「システム370」などを思い起こさせる。もしかして懐古趣味か。「サーバー」で定着してきた製品ラインを、そこまでして変える理由はあるのだろうか、というのが素朴な疑問。

　これに対して、「今回の“サーバー”は、“システム”の簡素化を実現する。加えて、企業が抱える問題を解決するためには、性能比を上げることが必要」（出澤執行役員）と弁明する。

　シリーズ名は変わっても、アピールポイントが性能比とは、結局は元の木阿弥！？