アドビシステムズは、今年1月に就任したギャレット イルグ新社長による事業戦略説明会を2月6日に都内のホテルで開催した。イルグ社長は1999年から02年にかけて日本BEAシステムズの社長を務めた人物だ。

　「情報こそがビジネスのパワー」であると、各種業界向けにソリューションを広げていると強調。イルグ社長は、日本市場でのソフトウェアソリューションの拡大役を担う。　　米アドビシステムズは、昨年12月にマクロメディアとの統合が完了し、ワールドワイドの事業規模は、「米国のソフトウェア業界でマイクロソフト、オラクルなどに続き5位に入った」とビジネス拡大に自信を見せた。

　06年度（06年11月期）の売上目標は、マクロメディアの売上を上乗せして前年同期比およそ1.4倍の約27億ドル。

　日本は、モバイル環境が世界的に進んでいるマーケット。「Flash」を活用したモバイル端末向けプラットフォーム提供に注力するほか、企業における「Adobe PDF」利用環境の50％をサーバーソリューションで提供するなどの目標を掲げた。