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データ保管の限界の先には

2006/03/20 15:27

週刊BCN 2006年03月20日vol.1130掲載

 某日、あるストレージメーカーへ取材に行った時のこと。「日に日に増大するデータ量に、企業に限らず個人も頭を抱えるようになるのではないか」という話で盛りあがった。

 そのメーカーは、企業向け製品を販売しているため、「現段階では、個人市場での課題を解決できないものの、将来的には個人向け製品を市場投入することも検討しなければならない」(同社幹部)と発言していた。なぜかといえば、「デジタルコンテンツは今後も増え続ける」ためだ。

 パソコンにデータが入りきらない場合、個人ユーザーによる大量データの保管方法は、外付けや内蔵型のHDDを購入してデータを管理したり、記録型DVDなどメディアに保存、パソコンの買い替えや買い増しなどが候補としてあげられる。

 デジタルカメラや、携帯型のデジタルオーディオプレイヤーなどの普及により、今後は個人ユーザーの間でデジタルコンテンツが爆発的に増大する可能性が高い。そのため、こういう考え方もあるという。「当社の製品を活用し、個人ユーザー向けにASPによるデータのホスティングサービスを行う企業も出てくるのではないか」(ストレージメーカー幹部)。デジカメメーカーなどが画像保存サービスを提供している例もある。パソコン1台のデータをまるごと保管するサービスが登場するかもしれないということだ。
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