▼実はいま、「チャングムの誓い」にはまっており、土曜日が待ち遠しくてならない者の一人である。日曜日のNHK大河ドラマもかつては楽しみにしていたのだが、年を追うごとに質が落ちているなと感じている。今年は司馬遼太郎の原作なので、期待できるかなと思っていたのだが、やはりダメでどんどんつまらなくなっている。「吉兵衛の恋」などという原作にはない話を2週間もやる、これって許されるのかな―。

▼つまらなくなっている理由のひとつは、視聴率稼ぎのために女性に媚びているからだと思う。歴史を対象にしているのに、現代の女性と同じ考え、発想でものを言わせている。それに比べ、チャングムの苦難の連続は、文句なく画面に引き込む迫力を持っている。

▼何でこんな話を始めたかというと、遅まきながら第37回IT戦略本部の議事録を読んでいたら、コンテンツの重要性について何人かの委員が言及していて、本当にその通りだと思ったからだ。2011年には、放送も通信も完全デジタル化が実現する。ナチュラルビジョンの技術を使えば、現物と同じ色の再現性はさらに高まるともいう。要するに素晴らしいインフラは整うが、問題はその上に何を流すかということになる。コンテンツである。

▼素晴らしいインフラの上を流れる貧弱なコンテンツ、いま日本はその方向に進んでいるのでないかと強く感じている。輸出できるコンテンツはアニメだけ、という情けない状態を抜け出す道こそが求められている。