KDDIがマイクロソフトとの提携でSaaS(サービス型ソフトウェア)事業に乗り出した。今年10月から業務ソフトを中心にデスクトップパソコンなど固定端末でSaaSの提供開始。来年3月に携帯電話などで“モバイルSaaS”を実現することを計画している。

 SaaSに着目するのは、ICTプロバイダーへの転換を推し進めるため。「ネットワークサービスの強化と周辺領域への本格参入でICTをワンストップで提供するオールラウンドプレイヤーを目指す」と話すのは田中孝司・取締役執行役員常務。「ユーザーには、『ワンストップ化』『固定とモバイルのシームレス化』『所有から利用料モデルへ』という3つの要望がある」としている。

 今年2月には、保守サービスに強いシステム販売系SIerのユニアデックスと業務提携し、社内LANをはじめネットワークや情報システムの構築、運営、保守までを一貫して行うビジネスに着手した。これにより、「ワンストップ化」が可能になった。「固定とモバイルのシームレス化」は、同社が提唱する次世代ネット構想「ウルトラ3G」で果たすという。「所有から利用料モデルへ」は、マイクロソフトとの提携で実現するというわけだ。