立ち話

日本HP 小出伸一社長

2008/01/07 19:47

週刊BCN 2008年01月07日vol.1217掲載

 2007年12月1日付で、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)の社長に小出伸一氏が就任した。

 IT業界で20年以上のキャリアを持っている。日本IBMで営業や管理部門の業務に携わったほか、グローバルの経験もある。「IBMでHPをライバルの視点でみていた」だけに、HPの長所・短所を客観的に把握していそうだ。

 IBMに勤務後はソフトバンクテレコム(旧・日本テレコム)に移籍、通信業界を経験した。「通信は厳しい状況だが、ソフトバンクテレコムは落ち着いている」。同社を成長させた立役者は小出氏との評価も高い。「ソフトバンクグループでパートナーとしてHPとのつき合いがあった」ことから、さまざまな角度でHPの良さを引き出せるだろう。

 「実践躬行」が好きな言葉。「机上の理論だけではダメ」をモットーにしている。「日本HPは、ダイナミックでスピーディな経営で凄まじい成長を遂げている。舵取りしてみたいと以前から考えていた」そうだ。

 その小出氏が考える日本HPの方向性は、「自らが変化を巻き起こす経営を行わなければならない」。社長就任から60-90日で具体的な経営計画を打ち出す考えだ。「現場やお客さんの側に立って戦略を落とし込む」としている。

 小出体制で同社が業界でどのようなポジションを獲得するのか注目が集まりそうだ。
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