この半年余り、富士ソフトで旋風を巻き起こしているのが堀田一芙副会長だ。元日本IBM常務で、屈指のアイデアマンとして知られる。

 5月にSaaSとサーバー仮想化ビジネスへの参入を発表したかと思えば、6月11日には大手SIerとして国内で初めてGoogleのアプリケーションソフトの企業向け販売をスタート。自らのSaaSメニューに加えることで拡販を狙う。グリーンITにも乗り出す。

 富士ソフトは、もともと受託開発系のSIerとして伸びてきた会社。企業向けソフト開発の分野で、自らが前面に立つことはこれまで少なかった。

 どちらかと言えば目立ちたがりでない、おとなしい社員たちを、「ここまでたきつけるのに苦労した」と堀田副会長。昨年9月の入社以来、社内のすみずみまで精力的に足を運び、「このままでは君たちの技術や才能が埋もれたままになる」と、熱っぽく説いた。

 SaaSや仮想化、グリーンIT、Googleアプリと旬なキーワードをふんだんにちりばめたメッセージを矢継ぎ早に発する。おおよその方向が決まれば、持ち前の粘り強さと技術力で愚直に前進し続けるのが富士ソフトの企業文化。独創的なアイデアと実行力が組み合わされば鬼に金棒か!?